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ハンターハンター【スミドリはどこへ行った?】ハルケンブルク王子の能力考察

ホイコーロー王を急襲したハルケンブルク王子でしたが、継承戦の制約により、王を殺害することも、自死することも叶いませんでした。

結果、継承戦を生き抜くと腹を括った王子は、自身の念能力を開花させます。

ハルケンブルク王子の能力はまだまだ謎が多いですが、390話時点の情報をもとにその能力を考察してみました。

1.守護霊獣の能力

まずは、ハルケンブルク王子の守護霊獣の能力を確認してみましょう。

出典:HUNTER×HUNTER36巻 冨樫義博 集英社

強化系 相互協力型

羽の刻印を持つ者が王子の元に多く集まるほど、個々のポテンシャルを高めあう

その集団が互いに意志を統一し、能力を発動したときの威力はあらゆる念能力の中でも最大級となる。

霊獣の能力としては、羽の刻印を持つ14名の私設兵と意志を統一することで、ハルケンブルク自身の能力を強化、補強する働きがあると考えています。

冨樫先生は、ハンターハンター全体を通じて、オーラの描写は統一感をもって描かれていると感じますが、このハルケンブルク王子のオーラの描写は、どことなく、忌憚のない意見を求めた時の会長のオーラ(キイイイイイインってやつ)と似てる気がします。

会長の「血沸く血沸く♪」のシーンですね!

それくらい驚異度の高いオーラということでしょうか。。

2.王子自身の能力

続いて、ハルケンブルク王子自身の能力の解説です。

出典:HUNTER×HUNTER36巻 冨樫義博 集英社

ハルケンブルク王子の能力

「たばねられた臣下のオーラは協力無比な鎧と矢と化し、王子を護り、敵を貫く。

自らのオーラは弩に変え、矢に意志を込める。

放たれた矢は敵のあらゆる防御を貫き、その肉体から「意志」を奪う。臣下一名の「肉体」と引き換えに。

即ち、一度弓を引けば迎撃防御不可能の矢が標的を貫く、対個人の戦闘において必勝の能力である。」

第一王子私設兵シカクへの攻撃から、対象者と自身の臣下の意識を入れ替える能力と思われますが、まだまだ全容は判明していません。

ちなみに、389話の第一王子と私設兵との会話で、下記の情報が判明しています。

メモ

・能力は放出系で、「音速を超える直径5mの火球」クラスの威力がある。

・念能力者であるなしを問わず、直撃すれば死あるのみ。

・攻撃準備が整えば、防御不可能の威力

非常に強力な能力ですね。

実際、この能力を発動する時は、「鳴動」が発生しています。

第一王子やクラピカ、バショウも脅威に感じており、他の能力者もこの鳴動に気づいているものと思われます。

鳴動のタイミング

1回目 王子と仲間全員でモモゼ王子に黙祷をしたシーン ⇒シカクが第一王子に緊急事態を報告

2回目 王との謁見を終えて能力を覚醒し、シカクを狙撃した場面

3回目 シカクがルズールス王子の部屋の前で自死する直前

4度目 10日目 11:30頃 第一王子私設兵のビクトを攻撃したものと思われる。

3.能力考察

国王との話を終えた王子は、いきなりシカクを襲います。

389話では、同じ第一王子私設兵のビクトも攻撃されており、王位継承戦を生還するためには、まず第一王子私設兵を排除すべきと判断したのでしょうか。狙って攻撃していると思われます。

 

王子の攻撃を受けたシカクは、ハルケンブルク王子の臣下であるスミドリによって、意識を乗っ取られたものと思われます。(スミドリの体は睡眠状態。)

なお、能力解説で、攻撃対象者の「意志を奪う」と書かれていますので、攻撃を受けた者(シカク)は、この時点では命は落としていないものと思われます。

シカクが死亡したのは、能力で攻撃された時でなく、ルズールス王子の部屋の前で自死したときではないでしょうか。(ベンジャミンバトンの描写から、攻撃を受けたビクトがまだ生きているため)

出典:HUNTER×HUNTER36巻 冨樫義博 集英社

攻撃を受けたシカクの意志はどうなってしまったのでしょうか?

王子は下記4つの可能性を挙げていますが、物語の中ではまだ判明していません。

1.死=消滅した

2.スミドリと肉体が入れ替わる

3.シカクの肉体で共存

4.他のどこか(誰か)へ

王子自身も能力の仕組みを把握していないため、何回か能力を発動(鳴動が発生)して、能力の全容を確認しようとしていると思われます。

共存説が有力?

能力の説明をそのまま受け取ると、「臣下の肉体と引き換えに、対象者の意志を奪う」と書かれています。

これは、臣下1名(ランダム。今回はスミドリ)の意識は別の者に憑依し、臣下本人の体は抜け殻になる、というイメージでしょうか。

つまり、シカクの意志はスミドリに「上書き」されただけで、シカク自身の体内で共存している、と読み取れます。

ここでいくつかの疑問が出てきます。

能力を解除したり、今回のように対象者が死亡した場合は、スミドリの意識は、本体に戻ることが出来るのでしょうか?

戻れない場合、スミドリの意識はどこにいってしまうのでしょうか?

もしスミドリの意識は、無事に本人の体に戻れる場合、大きなリスクなく能力の乱発ができてしまうことから、何かしらの制約があるものと思われます。

私は、臣下の意識は条件を満たせば自身の体に戻ると予想していますが、非常に強力な能力であるため、もしかすると、臣下は自身の体に戻れない(文字通り「臣下の肉体と引き換え」=死)ということもあるかもしれません。

その場合、14人いる臣下が減っていきますので、発動の上限は14回で、集団が減ることから威力も回数を重ねるごとに弱まるという弱点があるかもしれません。

王子の検証

3回目の鳴動は、シカクがルズールス王子の部屋の前で自死する直前に発生していますが、王子は再度シカク(意識はスミドリ)に対して、攻撃をしたのではないか?と考えています。

そうすることで、更に意識の上書きはできるのか?スミドリの意識はどこへ行くのか、王子は検証したものと思われます。

以下は完全な予想ですが、スミドリとはまた別の臣下の意識がシカクの体に入り、スミドリの意識は自身の体に戻ったのではないでしょうか。

つまり、スミドリとはまた別の臣下が、「ベンジャミン殿、万歳!」と発言して、シカクの体で自死をした。対象者が死亡することで、臣下の意識はその者の体にもどり、シカクだけが死亡した、と個人的には予想しています。

なかなか複雑な能力と思われます。。

4.能力の弱点

弱点と思われるのは、臣下が離れ離れになることと予測します。

同じ刻印を持つ同志が集うことで強力な念能力を生み出しているため、集団がバラバラになってしまうと、威力が激減してしまうかもしれません。

現に、第一王子施設兵隊長のバルサミルコはこの状況を狙っており、ハルケンブルク王子と臣下を司法局の拘束によって分断することで無効化を図っています。

公判時に王子は単独行動となるため、バルサミルコはここで王子を仕留めるつもり、と発言しています。一方、ハルケンブルク王子も拘束される時点で、自身の能力条件を把握できたものと思われます。

出典:HUNTER×HUNTER37巻 冨樫義博 集英社

拘束される際の表情からも、どことなく覚悟と落ち着きを感じますね。公判での暗殺は、またウショウヒの役割になるのでしょうか?

いずれにしても、ハルケンブルク王子の能力は、その性格から、

・継承戦を生き抜くために必要な能力であり、

・自身に賛同する仲間との絆を重視した能力、であると思われます。

5.今後の展開予測

能力の法則性を把握したと思われるハルケンブルク王子は、これまでの積極的な発動から一転して、使いどころを探る展開になりそうです。

第一王子を中心に、ハルケンブルク王子の能力考察が進んでおり、近いうちに能力の概要は把握されてしまうと思います。

特に仲間と引き離された王子は無防備な状態と思われるため、公判時に第一王子兵隊長バルサミルコの陰謀を躱すことが出来るかどうかがカギとなりそうです。

非常にクレバーでカリスマ性も高いハルケンブルク王子。

王位継承戦の中心人物だと思いますので、今後の展開が非常に気になります。

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